A: スポーツによる脳振盪が生じたとき、あるいはその疑いがあるとされたとき世界標準的な評価法であるSCATを使って評価をおこないます。また、競技復帰に向けての段階的復帰プロトコールが使われていますが、伸展の指標にSCAT
Q:タックルで相手に当たったときに、右手と右足に電気が走ることがありますが異常でしょうか。
A: 頚部痛や上肢の症状だけでなく、脚の方まで症状が出るときは、いわゆる「バーナー症候群」とは違います。脊椎専門医への受診をお勧めいたします。
Q:タックルにいって頚が痛くなって一瞬右手がしびれました。「バーナー」といわれましたがどういう状態でしょうか?
A: バーナーというのは「Burning,バーニング、焼け付くような」という意味で、頚部から腕にかけてビリビリとした強い痛みが走ります。頚部から腕へは多くの神経が通っていますが、その一部が引っ張られたり、挟み込まれたり
Q:両手が一緒にしびれますが、これもバーナーですか?
A: いわゆる「バーナー症候群」は、片側に起こることが特徴ですので、両方別々に起こる可能性はありますが、一度の外傷で両手がしびれるとしたら、それは「バーナー」ではなく、別の病態を考える必要があります。
Q:バーナーなら何回やっても大丈夫だといわれました。
A : 「バーナー症候群」は一過性の電気信号通過障害であり、神経線維や神経細胞の損傷はないとされており、ほぼ正常に回復します。しかし、同様な症状が何度も続くような場合は、器質的疾患、あるいは病的状態が隠されていることもあ
Q:椎間板ヘルニアは病気だから、私の入っている傷害保険の対象にならないといわれました。
A: 腰椎、頚椎椎間板ヘルニアは、「外力によるケガ」として生じる可能性は低いとされています。だだし、ウェイトトレーニングの途中、懸垂動作中、タックルにいって跳ね返されたとき、など日時や因果関係が特定される場合もあり、疼痛
Q:ヘルニアで手術をするとスポーツできなくなるといわれました。
A: 特にコンタクトスポーツでは言われているようです。腰椎、頚椎椎間板ヘルニアともいきなり手術ではなく、保存療法がまず選択されます。しっかり保存療法、神経ブロック、アスレティックリハビリテーションをおこなっても復帰できな
Q:コルセットをすると体幹筋が落ちるといわれたので、つけていません。
A: コルセットで体幹固定、運動制限をしますので、体幹筋の一部は筋断面積が小さくなるのは確かです。ただし、上記の腰椎分離症の治療のためなのか?腰椎椎間板ヘルニアの術後の安静か?つける理由をよく理解することが大事ですので、
Q:腰椎分離症(ぶんりしょう)といわれて、コルセットを3ヶ月つけるようにいわれました。
A: 腰椎分離症の原因のひとつは、腰の伸展、回旋運動の繰り返しによる一種の疲労骨折(使いすぎ骨折)だといわれています。疲労骨折の初期であれば、運動停止とコルセットによって骨折が直る確率が高いといわれています。
Q:スポーツ脳振盪の評価に世界標準的な評価法があると聞きましたが、それはどのようなものですか?
A: SCATは、Sports concussion assessment toolの略で2005年に第1版が作られました。 2013年にはSCAT3が作られ、この日本語版も公表されています。脳振盪に起因する症状、見当識