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ラグビーやアメリカンフットボール、相撲、アイスホッケー、柔道、格闘技、サッカー、バクケットボールなどのコリジョン、コンタクトを伴うスポーツでは、スポーツ中の頭部外傷、特に脳振盪の頻度が高くなります。

脳振盪とは、頭部・顎部に衝撃を受けた直後に発症する、一過性および可逆性の脳機能障害とされており、一般的な画像診断では出血や骨折などの異常を示しません。回復には2週から6週間の安静が必要とされ、若年者では長期間の競技不参加が必要となります。

スポーツ脳振盪を繰り返したプロフットボールの選手が、引退後に鬱病、人格障害、自殺、アルツハイマー病等を生じやすいことが注目され、死後の脳病理標本で、τ蛋白(タウたんぱく)の沈着を特徴とする慢性外傷性脳症(CTE)が注目されています。

脳振盪の評価のひとつに、SCAT3があります。Sports concussion assessment toolの略で、2005年の初版以後、現在はバージョン3となっています。シーズン前にベースラインテストを施行しておけば、もし脳振盪になったとしても、より深刻な外傷ではないかを判断したり、経時的にそのスコアを測定して、競技復帰のガイドとすることが出来ます。頭痛やふらつきなどの「自覚症状がなくなったから競技復帰をして良い」わけではなく、記憶や平衡感覚なども含んだ総合スコアをクリアすることが必要です。このテストは、医療従事者でなくても施行出来るように作られており、国際オリンピック委員会、国際サッカー協会、ワールドラグビーでも公式採用されています。

スポーツ頭部外傷の評価にベースラインテストは大事です!

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